不動産仲介における囲い込みの実態とレインズの規約違反

囲い込みとは?

不動産業界における「囲い込み」とは、売主から預かった物件を他の仲介業者に紹介せず、自社でのみ取引を完結させようとする行為を指します。これにより、仲介業者は売主と買主の両方から手数料を得ることができますが、売主や買主にとっては不利益をもたらすことが多いです。

実際の体験談

ある日、私はレインズ(指定流通機構)を利用して、気になる物件を見つけました。価格は2,500万円でした。早速、その物件を取り扱っている不動産業者に問い合わせをしました。しかし、返ってきた答えは驚くべきものでした。

「その物件は、売主が入院中で連絡が取れません。」 「売主が海外にいて、しばらく連絡が取れない状況です。」

このような理由を次々と挙げて、物件の紹介を断られました。私はその時点で、業者が囲い込みを行っているのではないかと疑いました。

レインズの規約違反

レインズの利用規定では、元付業者(売主側の仲介業者)は、客付業者(買主側の仲介業者)からの物件詳細照会や現地案内申込みの連絡を受けた場合、正当な事由がない限り、これを拒否してはならないとされています。したがって、私が経験したような対応は、レインズの規約違反に該当します。

囲い込みの問題点

囲い込みには以下のような問題点があります:

  1. 売却機会の損失: 他の仲介業者からの買主候補を排除することで、売却の機会を逃す可能性があります。
  2. 売却価格の低下: 競争がないため、売却価格が相場よりも低くなることがあります。
  3. 売却期間の延長: 自社で買主を見つけるまで時間がかかるため、売却期間が延びることがあります。

実際の結果

その後、3ヶ月が経過し、再びレインズでその物件の成約履歴を確認しました。驚いたことに、その物件は1,500万円で成約していました。これは、私が最初に見た価格よりも1,000万円も低い金額です。この結果から、業者が囲い込みを行い、自社で買主を見つけるまで物件を市場に出さなかったことが明らかになりました。

囲い込みを防ぐ方法

囲い込みを防ぐためには、以下の対策が有効です:

  1. 一般媒介契約を選ぶ: 複数の不動産会社に売却を依頼できるため、囲い込みのリスクが低くなります。
  2. レインズの活用: 指定流通機構(レインズ)に物件情報の登録(専任、専属の場合は必須)を依頼し売主用のIDとパスワードを発行してもらってください。
  3. 信頼できる仲介会社を選ぶ: 囲い込みを行わないと明言している仲介会社を選ぶことが大切です。

まとめ

囲い込みは、不動産売買において売主や買主に大きなデメリットをもたらす行為です。売主としては、囲い込みを防ぐための対策を講じ、信頼できる仲介会社を選ぶことが重要です。透明性の高い取引を行うことで、より良い条件での売却が可能となります。

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