「財源ガー!」の不思議 ~消費税だけが聖域なの?~

最近、政府内でも「消費税減税」がちょこちょこと議論に出てきていますね。背景にはアメリカとの相互関税のゴタゴタや経済の停滞ムード。景気対策として減税、当然の選択肢の一つです。

でも、出ましたよ、いつものお決まりフレーズ。

「消費税は社会保障に充てているので、減税するなら代替財源が必要です」

はい、出ました「財源ガー」。

いやいや、ちょっと待ってほしい。
財源って、そんなに厳密に守られるものだったんでしたっけ?

例えば、国家公務員の給与のベースアップ
あれ、**財源はどこから出てるの?**って誰か真面目に聞いたことありますか?
「民間と格差があるから」と言われれば、なぜかみんな納得して通っちゃう。

消費税を下げる話になると急にみんな「財源は!?財源は!?」と大合唱。
でも、公務員の給料アップ、議員の海外視察、巨大箱モノ事業になると
「景気対策!必要経費!将来への投資!」と掌返し。

このダブルスタンダード、もう芸術の域ですよ。
「減税=バラマキ」
「増税=改革」
「給料アップ=正当な権利」
「国民支援=財源が~」

国民が得することだけ、なぜか“財源の壁”にぶち当たる。不思議ですねえ~。

じゃあ聞きますけど、これまで消費税を何度も上げてきたけど、その都度「社会保障に回してる」って言ってたやつ、ちゃんと中身見せてもらっていいですか?
年金も医療費も負担増えてません?
「税率上げた分=社会保障充実!」だったら、国民もっと安心してるはずでは?

いま必要なのは、「財源ガー」ではなく、
「国民の生活をどう守るか」という本気の議論。

財源を問うなら、公平に全部問ってください。
「減税は財源がない」と言うなら、
「ベースアップの財源はどこ?」とも聞いてください。

都合の良いときだけ“財源”を持ち出すの、もうやめにしません?