不動産を探すお客様の中には、売買・賃貸を問わず「条件が多すぎる」または「条件が決まっておらず曖昧」というケースが少なくありません。このような場合、物件探しに膨大な時間がかかり、時には理想の物件にたどり着けないこともあります。
今回は、条件が多すぎる場合と曖昧すぎる場合、それぞれの課題と解決策について考えてみましょう。
1. 条件が多すぎる場合
問題点
- 予算、エリア、間取り、築年数、駅距離など、条件を細かく設定しすぎると該当する物件がほとんどなくなってしまう。
- レインズやポータルサイトで検索してもヒット件数が極端に少なくなる。
- すべての条件を満たす物件を探すのに時間がかかりすぎる。
解決策
- 条件に優先順位をつける
- すべての条件を満たす物件はほぼ存在しないため、「絶対に譲れない条件」と「妥協できる条件」を整理する。
- 例えば、「駅徒歩10分以内」「3LDK」「築10年以内」「南向き」「ペット可」などの条件がある場合、
- 絶対に譲れない条件 → 「駅徒歩10分以内」「3LDK」
- 妥協できる条件 → 「築15年以内」「東向きでも可」
- 理想を100%満たす物件ではなく、80%の満足度を目指す
- 完璧な物件はなかなか見つからないので、妥協できる点を見つけながら探す。
2. 条件が曖昧すぎる場合
問題点
- 「良い物件があれば紹介してほしい」と言われても、お客様の好みが分からず、どのような物件を提案すれば良いのか分からない。
- 予算やエリアの指定が広すぎると、検索結果が膨大になり、逆に選びきれなくなる。
- 「なんとなく探している」という状況では、具体的な物件を決めるまでに時間がかかる。
解決策
- ライフスタイルをヒアリングする
- 「通勤時間」「家族構成」「趣味」「将来の予定」などをヒアリングして、具体的な条件を一緒に整理する。
- 例えば、「静かな環境で暮らしたい」と言われたら、「郊外の閑静な住宅街」や「マンションの高層階」を提案。
- 過去の成約事例を見せる
- 実際に成約した物件の例をいくつか見せることで、お客様の好みを探る。
- 「この物件はどうですか?」といくつか提案しながら、具体的な条件を引き出す。
- 予算やエリアの上限・下限を決める
- 「東京23区内で探したい」という場合、エリアをもう少し絞る。
- 「〇〇駅周辺」「△△区限定」など、具体的な範囲を設定することで、スムーズな物件探しが可能に。
まとめ
物件探しで時間がかかる主な原因は、「条件が多すぎる」または「条件が曖昧すぎる」ことです。効率的に理想の物件を見つけるためには、
- 条件の優先順位を決める。
- 80%満足できる物件を目指す。
- ライフスタイルに合った条件を整理する。
このような工夫をすることで、物件探しのスピードが格段にアップします。もし「なかなか理想の物件が見つからない」と悩んでいる方は、一度条件の整理から始めてみてはいかがでしょうか?